ガトーショコラと抹茶が出会って。

April 8, 2022

 
 
 

1. CACAO JOURNEY
    私たちの“旅路”をレポート

 
 

2. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 

ビーントゥバーを使ったケーキの中で
とりわけ人気の高いガトーショコラ。
そこに抹茶を合わせるのは
単なる足し算ではうまくいかない。

どうすれば抹茶の風味をより生かせるか。
しっかりと焼き締めながらも
舌の上で溶ける食感にするには?
抹茶のきれいな色を出すには?

試作を重ねてたどり着いたレシピに
greenらしさが宿っている。

カカオとお茶のマリアージュ

カカオとコーヒーの組み合わせは相性がいいと言われる。どちらも豆であり、発酵させるというプロセスも共通だからだ。ではカカオとお茶はどう合わせればいいのだろうか。抹茶ガトーショコラを作るにあたり、まずはベースのチョコレートを何にするかの模索から始まった。

greenのガトーショコラはビーントゥバーを贅沢に使っている。プレーンはタンザニア産カカオ豆の香りをストレートに感じられるのが特徴だ。ところが、黒カシスのようなフレッシュ感と力強さを持つタンザニアは、抹茶と合わせた際にその香りが主張しすぎてしまった。

ではチョコレートバー「京都-宇治抹茶-」で使っているコスタリカ産のミルクチョコレートはどうだろう。コーヒーや小豆のような味わいがあるコスタリカミルクは、抹茶との相性もよく、バーでは抹茶の味をうまく引き出している。ただし、熱が入るとそのコーヒー感や小豆感といった個性が強く出て抹茶の香りが負けてしまった。

最終的に選ばれたのは、ペルー産カカオ豆「パロ ブランコ」だ。もともと茶葉の香りの要素を持つカカオ豆で、心地よい渋みや苦味もある。熱が入っても抹茶の香りをしっかり引き立てつつ、パロブランコ独自のマイルドな味わいが出た。

抹茶は、抹茶専門店「IPPUKU&MATCHA」の手摘み一番茶「さみどり」をブレンドした宇治抹茶をふんだんに使用。抹茶のチョコレートバーでも使っている上質なものだ。そしてここに、カカオのボディ感に合わせて抹茶の味わいをより引き立たせるため、そのつどミルで細かく挽いた玉露を合わせている。

「濃厚」と「口溶け」を
両立させるために

溶かしたチョコレートに卵黄、生クリーム、バターなどを合わせ、メレンゲを混ぜ合わせ焼き上げるガトーショコラ。シンプルなだけに、どんなチョコレートを使うかで味わいも食感も変わる。

ベースにミルクチョコレートを使う抹茶ガトーショコラは、ビターチョコレートで作るときよりも味わいにミルク感が加わる。チョコレート自体にミルクが入っているぶん固まる力が弱くなり、がっしり焼き締まるというよりはなめらかな印象だ。そんな特徴を生かしながら、濃厚で、口溶けのよい仕上がりを目指してgreenらしいレシピを作り上げた。

小麦粉はごく少量にし、空気(エアー)をたっぷり含ませ、湯煎焼きにしてやわらかくゆっくりと火を入れていく。フォークを入れるとしっかりとした手応えがありながら、舌の上ですっと溶ける絶妙な食感。この口溶けのよさは、チョコレートバーにおいてgreenが大事にしている部分でもある。

抹茶の印象がより際立つように、濃厚な抹茶生地とカカオ生地の2層仕立てにし、仕上げに抹茶をふりかけている。まず抹茶の香りが届き、口にすると抹茶とチョコレートのリッチな味わいが重なり、その奥にはミルクの優しさもあって、幸せな余韻が続く。(4/15配信号へ続く)

※日本橋店・京都店・オンラインショップでの限定販売となります。
(日本橋店ではイートインも可能)

 
 
 
 

Vol.101

Social Action Program
(社会貢献活動)

Life with Dogs は、僕が一人で始めた社会貢献活動です。2021年10月29日号でお伝えしておりますが、あっというまに半年が経っているので、アップデートです。

動物に関わる仕事を始めて20年以上。世界中で沢山の動物を育てるプロの方々とお会いし、感動したり、驚いたり、涙したりしてきました。

Life with Dogs #1 では、国際救助犬訓練士である大島かおりさんを追いかけ 、その素顔に迫りました( 動画はこちら )。

なぜ彼女は救助犬を育てるのか? 大地震や台風、水害など過酷を極める災害救助の現場で一つでも多くの命を救うために、日々訓練を重ねる大島トレーナーは、動画の中で災害救助犬の仕事はLifeworkだと話しています。

現在制作中の#2では、介助犬訓練士を取り上げています。様々な障がいを抱えながら生活する人々の、社会復帰の手助けをするのが介助犬です。
訓練士と犬だけでなく、障がいのある方も含む人と犬との関係性を深く掘り下げています。

犬は飼い主という絶対的な存在がいることで、安心し、どんなに困難な状況や指示にも、喜んで応えようとします。

泥水の上で20分間、動かずに待つことも、真っ暗で先の見えないトンネルに躊躇なく入ることも。

そこまでの信頼関係を作れるのって、ホントに素敵だなと、僕はこの活動を通して毎回感じています。

この先、どんな時代になっていくのか、僕らの生活がどうなっていくのか、見えなくなってきました。2年前には誰も予想しなかった事が、次々と現実に起こり、世界は分断されています。

Life with Dogsを通して、自分が本当に向き合いたい事は何なのか? この先、何に時間を使い、どんな仲間を作り、何を生み出そうとして生きていくのかを、考えるきっかけにしたいのです。

そして、動物と人間の、あたたかくて微笑ましい関係性を多くの人に伝えることにより、少しでも明るく、前向きに、楽しい生活が送れるのではないかと、本気で思っています。

 
 

読者のみなさまからいただいた
質問に回答します。

Q.
毎週、素敵なメルマガを届けてくださりありがとうございます。中でもwhat's UP BOSSが楽しみです。ブルーのお洒落な便箋に書かれたお手紙のようなコラムは学ぶことが多いです。

現在、安達さんは写真家としてもご活躍されていますが、7年間、どのような計画を立ててこられたのでしょうか? 私はカメラスクールで一眼レフの基本的な使用方法を勉強しましたが、日々の仕事と子育てで時間を使ってしまい、ほとんど形に出来ていません。

greenを経営しながらカメラマンとしてご活躍できるようになるまで、どのように極めていったのか教えてください。また、写真集を出版されてからカメラマンのお仕事の依頼も受けていらっしゃるのでしょうか?

 
 

A.
カメラマンの仕事は7年間の計画を立てて始めたのではなく、アマゾンに行き出した時に、そこで僕が撮った写真を見た友人のクリエイターに勧められて、スタートしたんですよ。カメラは、若い頃から触っていて、経営するデザイン会社で作る制作物の写真は、20年前から撮っていました。

一つポイントがあるとすると、カメラがデジタルになり、ミラーレスになり、α7シリーズ等はカメラというより、コンピュータにレンズが付いている物だと思います。つまり、デジタルになって、何度でも失敗出来るところが、一番の大きな変化だと思います。僕の写真でも、200枚〜300枚に1枚良いのがあるかどうか? なんです。めちゃくちゃ失敗してるってことです……。人がどう思おうとそんなことは気にせず、自分の好きな写真を、お好きなレンズで、最高のロケーションを探して撮って下さい。それが、人生の楽しさの一つだと思います。

 
 

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