世界が同時多発的に揺れ動くなか、
ビーントゥバーのムーブメントもまた
大きく揺れ動き、
国ごとに多様な進化を遂げている。

最新設備の開発、
新コンセプトの発明、
トレーサビリティの強化、
小規模メーカーの台頭……。
トレンドとはつまるところ、
いかなる文化的背景を
くぐり抜けてきたかにかかっている。

ビーントゥバーの「いま」を知ることは、
その国の文化を知ること。
それも、世界の隅々まで
つぶさに目を向けなければならない。

世界各地でさまざまな進化や発展を遂げるビーントゥバー。その最新トレンドについて教えてくれたのは、green bean to bar CHOCOLATEのアドバイザーを務めるクロエ ドゥートレ・ルセールさん。カカオとチョコレートの世界におけるコンサルタント、教育家として35年のキャリアを持つ彼女は、カカオの研究機関HCP (Heirloom Cacao Preservation) のテイスティングチームにも所属しており、言うなれば、カカオのプロフェッショナルだ。

「まず、アメリカやカナダといった北米の地域では、クラフツマンシップに対する強い尊敬や関心、カカオ農家に対する敬意が払われています。また、カカオ豆のトレーサビリティにもひときわ注力している。じっさい企業は、どの農家を訪れ、どれくらいの量のカカオを購入し、いくら支払ったかをレポートとしてまとめる決まりになっていて、それによって高い透明性が維持されます」

いっぽう、彼女がいまもっとも興味を寄せているのは、アジアだという。とくに注目しているのは、ビーントゥバーの独自進化と、その速さについて。「たとえば、アジアではチョコレートを製造するための最新の機械が次々と開発されています。また、ビーントゥバーの“ホワイトチョコレート”といった新しいコンセプトも誕生している。その点では、もともと先を行っていたアメリカやカナダ、ヨーロッパにもまったく引けを取りません。それどころか、ビーントゥバーのコンセプトそのものを、再発明していると言ってしまってもいいくらいです」。

とりわけ一役買っているのは、日本特有の文化。ひとたびブームに火がつくと瞬く間に拡散・拡大していく体質が、ビーントゥバーの急速な発展を後押ししているという。ただアジアにおいて今後なにが起きるかは、彼女自身も予測不能で、それだけに期待を寄せているようだ。

「ヨーロッパ諸国はいまだに、伝統的かつ前時代的な企業によってファインチョコレートを定義づけられています。それはフランスやベルギーの伝統菓子であるボンボンショコラについても同じで、ハイローストの豆を使用し、大量生産されたものがほとんど。つまり、ヨーロッパの食文化の“通”たちは、自分たちこそが食の最高を知っていると思い込んでいる。それだけに、新しい文化を受け入れにくいのですね」

北米、アジア、ヨーロッパ。この3地域だけでも、多様なトレンドが顕著に見てとれる。国の特性や文化が、ビーントゥバーという新しい価値を後押しすることも、また阻むこともある。「とはいえ、いまや後進となったヨーロッパにおいても、小さなビーントゥバーメーカーが現れてはじめています。なかでも私が注目しているのは『PLAQ』というお店。フランスで初めてビーントゥバーの哲学を持ち合わせたお店と言えるでしょう。同じように、ベルギーやドイツにおいても、徐々にそうした小さなブランドが生まれはじめている。ヨーロッパも、変わろうとしているのです」。

 
 
 
 
 

自宅で作ろう!
チョコレートキット

なかなか外出できない今、オンラインストアが大充実!2,000円以上購入すると、送料が無料になるキャンペーンを5月15日(金)よりスタートする。なかでも目玉はカカオ豆、砂糖、ブロックチョコ、型、しぼり袋が同封されたチョコレートキット。家庭のキッチンでカカオ豆をローストしてカカオニブにし、世界一のチョコレート「ナティーボブランコ」のブロックチョコを溶かし、 好きなものをトッピングすれば、自分だけのオリジナルチョコレートの完成!他にもスコーンやクッキーなど、店頭で販売している人気のお菓子もあり。贈りものにしても。

 
 
 
 

世界一の食感と香り
黒ごまとアーモンド

2019年の「ノースウエストチョコレートフェスティバル」にて金賞を受賞した、黒ごまとアーモンドの香ばしいプラリネを使ったボンボンショコラ。ふたつの素材を一緒にキャラメリゼしたものを、手作業でペーストに。そこに、ざくざく食感の薄焼きクレープ「フィアンティーヌ」を砕いて、イン。軽い食感とともに、ふわりと黒ごまが香る愉悦に酔いしれたい。

 
 
 
 
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