カカオ豆からチョコレートづくりまでを一貫しておこなうビーントゥバー。でもじつは、バーになったあとにも、さらに重要な工程がつづく。どんなに美味しいチョコレートも、食べ手に届いてこそ。届け手である販売スタッフたちは、経験や知識をぐんぐん蓄え、想いを込めて。その美味しさを正しく伝えようと、それぞれ工夫をこらしている。

green bean to bar CHOCOLATEの店頭に足を運ぶと、販売スタッフたちは商品説明や試食を促してくれる。だけにとどまらず、ときに奥の製造ラボを見学させてくれたり、チョコレートへの愛情が詰まったそれぞれの言葉で、長時間にわたって風味の紹介をしてくれたりも。その熱量に、あっと驚かれるかもしれない。

どうして、そこまで。

ひとつには、カカオの研究機関HCP (Heirloom Cacao Preservation)に所属し、green bean to bar CHOCOLATEのアドバイザーも務めるクロエさんをはじめとしたカカオハンターたちが、定期的にスタッフたちに向けたワークショップを開いていること。生産地の文化やカカオ豆にまつわるエピソードを、彼らを通して知ることができる。

いっぽう、店頭と製造ラボが併設させれていることも、しかるべく、想いの強さにつながっている。つまり販売スタッフたちは、つね日頃から製造の現場を目の当たりにしており、ときに作業を手伝うこともある。言い換えれば、チョコレートづくりの立派な一員。実体験がともなうだけに、ぜんぶが、自分ごとになる。

頭で理解し、目で見て、体験する。それができる環境だから、生産者や職人たちの想いまで、まじりけなく、食べ手に伝えられるのだ。

とはいえ、ビーントゥバーの味わいは複雑そのもの。ゆえにひとりひとり、好みの味を選ぶのは、至難のワザ。まさにスタッフの腕の見せ所だが、同時に、めいめいの個性も光る。たとえばあるスタッフは、飲み物の好みから、最適な味を探っていくという。「率直にチョコレートの好みを聞くよりも実感をともないやすいですし、心理テストみたいで面白い」。

さらに「味の感じ方はひとそれぞれですが、ときにお客さまの味覚表現に、わたし自身が勉強になることもあります」と、あけすけに話す。接客の方法にも風味の説明にも、決まりはあるようで、ない。そう、複雑そのもののビーントゥバーに正解がないように。

そして、なにより。「お店に来てくださったことに感謝して、せっかくだから、楽しんで帰っていただくこと。それが一番大事」。

たんに自分たちの想いを一方的に伝えるのではなく、純粋に時間を楽しんでもらいたい。手塩にかけた美味しいチョコレートと食べ手をつなげるのは、ひとえに、カカオラバーズとしてのシンプルな願い。

みなさんこんにちは！
greenスタッフです。

今回は、販売開始以来根強いファンの多い「ORANGETTE」をご紹介します。
ORANGETTEは、フランスの伝統的なチョコレート菓子。greenでは、砂糖漬けしたイタリア産オーガニックオレンジの皮（ピール）に、フルーティーなチョコレートをコーティングしています。オレンジの爽やかな酸味にチョコレートがマッチして、なんともクセになる味わい。お仕事の合間や家事の合間、ちょこっと一息つきたい時のお供に最適です。

「ORANGETTE」の詳細はこちら                                                        

中に入っている肉厚のオレンジピール。口に入れた瞬間、じゅわっとオーガニックオレンジの幸せな酸味が口いっぱいに広がります。ほんの少しだけ加えているココアパウダーが、オレンジの風味を守りつつ、全体を包み込むチョコレートに馴染ませて。陰ながらいい仕事をしてくれています。

店舗では、毎月必ず買いに来てくださる女性のお客様がいたり、家族でファンだからとお父様が来店してファミリー用に10個まとめ買いされることも。店内でお召し上がりになるのであれば、ほんのり香ばしい香りとすっきりした味わいが楽しめるカカオティーとのペアリングがおすすめです。