ジャングルには、
いろんな樹種であふれている。
パームツリーのような高い木がある間に、
カカオの木も生えている。

太陽の光をいい感じで遮ってくれるから、
うまく実がなる。
それを動物たちが食べる。
糞をすると、土の肥やしになる。

すべてが循環している。
何が欠けても成立しない世界がそこにはある。

そして思うのだ。
これが本当のダイバーシティだと。

アマゾンには、ちょうど今くらいの時期に行くようにしている。なぜなら12月中旬から3月までがカカオの収穫期で、自然の農園では年に一度しかないからだ。

ただ問題は、この収穫期が同時に雨季でもあるということ。

行くと、だいたい雨が降っている。7日間連続ということもざら。すると川がすぐに氾濫する。近くの村でも水位が上がって、道が川のようになる。船もなく、下半身がずぶ濡れになりながら、荷物を持ち上げて渡るしかないという状態。

正直、早く帰りたくなる。けれど無論、現地の農園の人たちは帰るところもない。貧困にあえぎながらも、この世界で生きていくしかない。
じっと雨を待ち、わずか合間の晴れの日を狙ってカカオを収穫する。

なぜか?と聞かれる。なぜそこまでして、ジャングルの奥地まで出向くのかと。

理由はシンプル、そこには野生のカカオがあるからだ。大きな農園で管理されたカカオではなく、本当の意味でナチュラルな、自然に生えているカカオ。

そこに神秘がある。まだ見たことない世界がある。価値観を覆すような、まったく違う何かに出会える可能性がある。

たとえば手つかずのカカオの木には、当然のように隣には別の木が生えている。それがグレープフルーツやオレンジの木であれば、根っこはつながっているから、カカオにも柑橘の酸味や香りがする理由が分かってくる。

自然界で起きていることをつぶさに知り、それがどのような影響をカカオにもたらしているのかを知る。そこをちゃんと理解した上で、チョコレートを作りたい。そう思っている。

 
 
 

新しい年は、フルーティで爽やかに。

年末年始だけの限定チョコレートは、マダガスカルから届いたカカオ豆をチョイス。赤いフルーツやシトラスの爽やかな香りを持つカカオニブス、さらに甘酸っぱいドライフランボワーズをトッピングした、愛らしい赤がフック。フランボワーズのほどよい甘みと酸味が、チョコレートの甘さを優しく引き出し、わずかな渋みの余韻が心地いい。

 

MADAGASCAL 70% NIBS × FRAMBOISE

※在庫がなくなり次第終了

 
 
 
 
 
 

クリスマスの帽子を、いただこう。

クリスマス気分を盛り上げるガトー、今年は柑橘のフレッシュ感がコンセプト。赤く艶やかに覆われたチョコレートムースの中には、オレンジのムースとジュレで構成、チョコレートの酸味とも合わさり、爽やかに口に広がる。トップのボンボンはマダガスカルチョコレートのトリュフ、ベースにはカカオニブを練りこんだクッキーを。すべてが口の中でほどけ溶けあう、聖夜の至福を味わおう。

 

「シャポー・ド・ノエル」

※12/25(水)までの限定販売

 
https://greenchocolate.jp/
 
 
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