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1. WHAT'S UP BOSS 2. BE CACAO LOVERS |
WHAT'S UP BOSS SPECIAL 今号はgreen bean to bar CHOCOLATE代表・安達建之コラムの特別編です。 |
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日本から1万7千キロ、飛行機で30時間。バスとボートでさらに1日かかるアマゾンの奥地、Santa Rosa村。僕はそこへカカオ作りに毎年出かけている。 Santa Rosaでは年に1度、村長を決める選挙がある。選挙が終わると村はお祭一色になり、人々は食べ物を集会所に持ち寄り、話しながら食べ、食べながら踊る。 |
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驚くのは、1日中踊り続け、次の日もお祭りは続くこと。「チャチャ」というお米ととうもろこしで作ったお酒をプラスチック製のバケツに入れ、それをコップに注ぎながら飲み続ける。これがやたらと強く、誰が一番強いのかを競っているかの様だし、新しく選ばれた新村長は、村長席に座ってベロベロになりながら飲み続けている。 飲め飲め、と勧められるので、断り切れなくて飲むことになり、踊ることになり、酷い事に……。お酒は川の水を使うので、僕らが飲むとお腹を壊してしまうのだ。 |
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男達が見せるのは「戦士の舞」という踊り。民族衣装をまとい、大きな羽の付いた被り物を被り、足首には音がなる道具をつけ、笛と太鼓の音に合わせて列になって踊る。 10分も見ているとすぐに覚えられるので、一緒になって踊る。村の人々と仲良くなるにはこれが一番早い。 世界中、どこに行っても人間だから変わらない。一緒に笑って、一緒に踊って、お酒を飲んで、仲良くなるのだ。 前回は、村で一番の長老のお婆ちゃんが、一緒に踊ってくれた。アマゾンで育ったおばあちゃんの匂いや、手の感触は僕しか知らない事だし、僕にとっては、一生に一度の貴重な経験。 |
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ただ、日本に住んでいる人々の中でどの位の人が、アマゾンの村祭で酒を飲んで踊りたいか? 時速5kmのバイクで、ドロドロの道を12時間も乗りたいか? それは分からないが、あまり「したい」と聞いた事はない。 僕は、今まで経験をした事や知らない事に興味があって、知っている事や既に出来る事に心は躍らない。2mの巨大ナマズを釣ってみたいし、野生のトラにも興味がある。 新しい生活様式には興味がないが、原始的な生活には興味がある。 だから、人間が生まれる前からあった言われている、野生のカカオ森があるアマゾンで、幻のカカオ作りにも挑戦している。 今までには聞いた事も、見た事もないお店を作りたいから!! |
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みなさんこんにちは! 今回は、約1年間(!)のエイジングを経て未知数の味わいを発揮し、サロン・デュ・ショコラ パリで金賞を受賞した「Nativo blanco-Peru-73%」をご紹介します。 |
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「Nativo blanco-Peru-73%」の詳細はこちら 使用しているカカオ豆は、ペルー原産のナショナリオ種。6000もの小さな農家の集まりからなるNorandinoと呼ばれる協同組合から直接購入しています。その50%が苦味や渋みの少ない白いカカオ豆で、その貴重な豆はホワイトカカオと呼ばれています。 酸味を和らげるため、攪拌中にあえてクーラーをあてるなど、試行錯誤の末に出来上がった第1作目は、パッションフルーツのような味わい。それをパッキングして光の通らない15度の保管庫でエイジングしたところ、味の変化が……!ビーントゥーバーってこんな未知の世界が広がっているから面白いのです。 |
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変化に着目したgreenスタッフは、定期的に保管庫から取り出し味をチェック。味わいの具合を確かめつつ、大切に大切に保管を続けました。エイジング期間を重ねていくと、酸味が飛んでコク・スパイスの複雑さ際立ち、香りもコクもまろやかに変化していったのです。そして商品企画から約2年の歳月が過ぎた頃、ついにこれだという味にたどり着きました。 |
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こうしてできたバーは、「サロン・デュ・ショコラ パリ」で発表されたアワードにおいて、ダークチョコレートバー部門で金賞を受賞。カカオの奥深さとスタッフの想い(執念?!)が詰まったひと品。ぜひご賞味くださいね。 |
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