green流テイスティングガイド。

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代表の安達建之によるコラム

みなさんこんにちは！
greenスタッフです。

日に日に寒さが増し、クローゼットに仕舞い込んでいたコートやセーターを慌てて引っ張り出した方も多いのではないでしょうか？秋が過ぎると、クリスマス、年が明けたらバレンタイン。チョコレートがより恋しく、美味しく感じる季節が近づいてきました。

今回は、チョコレートシーズン到来を前に、自分にぴったりのチョコレートを見つけるためのテイスティングガイドをお届けします。

ぜひチョコレートを手元に置いて、お読みくださいね。
（産地違いの70%ダークチョコレートを2、3枚用意して試してみるとわかりやすいです）

■ おすすめダークチョコレート

CHUAO 70%
TANZANIA 70%
MADAGASCAR 70%

【テイスティングの下準備】

保管と準備
チョコレートは非常に繊細です。光や匂い、気温の変化などにとても敏感です。保管する際は、ジップのついた袋に入れて箱にしまい、16〜18度の涼しくて湿気のない場所におきましょう（ワインセラーが理想的です）。室温が20度以上になる場合は、箱ごと冷蔵庫へ。テイスティングの2時間前に冷蔵庫から取り出してゆっくりと室温に戻しましょう。

テイスティングのお供
口の中をノーマルに保つことができる常温の水がおすすめです。

時間帯
何時でもかまいませんが、少しお腹が空いているくらいがちょうどよいです。コーヒーやアルコール、タバコやスパイシーな食事の後は、30分以上時間を空けてください。

【テイスティングの流れ】

1.見る
見た目をよく観察。同じダークチョコレートでもカカオの遺伝子によって、色味が異なります。

2.聞く
適切にテンパリングされ、適温で保存されていると、割ったときにパキっという音がします。

3.香りをかぐ
目を閉じて深くかいでみましょう。ファイン・ダークチョコレートには、エレガントで個性的な香りがあります。

4.口で触れる
チョコレートの欠片を口の中に入れ、歯で噛んで細かくします。舌の上でチョコレートが柔らかくなったら、舌で硬口蓋にこすりつけるようにして溶かします。口溶けや舌触りを感じましょう。

5.アロマを感じる

私たちが普段「味」と読んでいるものは実は、鼻（嗅覚器官）で感じているものです。チョコレートが溶けると、アロマが立ち上がり、鼻へと抜けていきます。チョコレートを口に含んだら、鼻から息を吐き出してみましょう。アロマがどのような種類のものか、時間と共に変化するかどうかに注目してください。

上の表で、ご自身が感じた気持ちを言い表す言葉がありますか？チョコレートをテイスティングした時に、どんな記憶が蘇るでしょうか？様々なアロマが、立ち上がっては消えていく様子を感じてください。トップノート、ミドル、エンド、それからチョコレートが溶けてなくなった後、残るのはどんなアロマでしたか？

まるで音楽を聴く時のように、時間の経過と共に変化する余韻を楽しみながら、お気に入りの味を見つけてくださいね。

green bean to bar CHOCOLATEの
最新ニュースをキャッチ

伝説の「チュアオ」が
新たな装いで登場

創業7周年を記念し、チョコレートバー「チュアオ」が装いも新たに登場しました。新たなパッケージは、チュアオ村の教会をモチーフに、チュアオが持つ多種多様なフルーツのアロマをカラフルな色彩で表現しています。味わいは、定番のCHUAO 70% と、新たに仲間に加わったCHUAO 70% -ALMOND-の2種。450年前から変わらぬ製法を貫き「伝説のカカオ豆」と称される、プレミアムなカカオの繊細な味わいをお楽しみください。

Vol.127

アメリカと日本

シアトルに来ています。
世界中のチョコレートメーカー達が1年に1度、Bean to bar の世界一を決める “ North West Chocolate Festival ” に集まります。今年は3年ぶりの開催。高鳴る気持ちを抑えながら、チョコレートを持ってやって来ました！Festivalの模様は、来週号で大きく取り上げたいと思います。

2014〜2018年、私は家族でアメリカ、サンフランシスコに住んでいました。2022年の今、4年間でここまで大きく変わったのかと、驚いています。

2022年7月、サンフランシスコ市では最低賃金が16ドル99セント、日本円にして約2,550円（1ドル150円換算）に変わりました。東京都は2022年9月、今までよりも31円引き上げ、1,072円になりました。その差は1時間働いて1,478円、1日8時間、週5日サンフランシスコでアルバイトをすると40万8,000円、東京では17万1,500円。その差は1ヶ月で23万6,000円、1年だと283万円になるのです！

働く場所が、東京とサンフランシスコの違いで、同じアルバイトの人がもらえる額が、1年で283万円も違うのですから、ちょっと頭が痛くなりますね。僕は、カリフォルニアでも会社を経営していて、社員やアルバイトを雇っているので、日米の賃金格差は肌で実感しています。

さらに驚くことに、タイ・バンコクの最低賃金は、約1,300円。日本に働きに来るよりも、タイで働いた方が稼げる時代……。
感覚的には、まだまだ裕福な日本から抜け出せない人が多いのではないでしょうか？

とはいえ、大好きな日本を離れて海外に移住するのは、言葉の違いも文化の違いもあり不安も多く、簡単なことではありません。
このまま円安が進めば、近い将来、海外の人々が日本に来ることは増えても、日本人が海外旅行をするのは、当たり前ではなくなってしまいそうです。

シアトルでも、ビックマックのセットが10ドル（約1,500円）、スターバックスのフラペチーノは6.25ドル（約937円）、街のカフェで朝食に、抹茶ラテとクロワッサンを頼むと12.5ドル（約1,875円）。私達には厳しい現実ですが、アメリカ人が日本に来たら、何でも安くて美味しくて、日本大好きになりますよね。

グローバル時代は終わったのでしょうか？どこにでも行けて、どこでも仕事が出来るといった感覚が、つい4年前までありましたが、コロナ後の世界は明らかに分断されてきています。

今後、多くの人が日本で生き延びていかなければならないのですから、どんどん海外に出ておいた方が良いと思います。他の人がやらない事を見つけて、挑戦しておくのです。みんながやる事や、やり尽くされてしまった事ではなく、誰もやっていない事です。

以前読んだ本に書いてありました。

・あなたがどこにいて
・誰と付き合い
・どんな選択肢があるのか

これによって人生は決まると。