GOLD 受賞

嬉しいNewsが入ってきました！

シアトルで行われた、North West Chocolate Festival の模様は、11月11日号でお伝えしましたが、Festival では、その年のBean to bar Chocolate の世界一を決めるアワードが同時に開催されています。green はボンボンショコラ部門で、” 黒ごま、抹茶、酒 ” の3つがGold、ダークチョコレート部門で “タンザニア” がGoldを獲得しました。

世界にはチョコレートアワードがたくさん開催されていますが、中にはコマーシャル要素の高いアワードや、審査の過程が不明瞭なアワードもあります。

North Westは、世界各国から数百のチョコレートメーカーが集まる全米最大のチョコレートの祭典で、Makersにとっては、その年の世界一を決める注目のアワードなのです。

6つのカテゴリーの中で最高峰に位置するのが“ダークチョコレート部門 ” 。カカオと砂糖だけで作るBean to bar の頂点を決めることになります。ここで、タンザニアがGoldを取れたのは、私たちにとってはとても嬉しい、今年一番のNewsになりました。

僕は以前から green のタンザニアを評価しています。独特の酸味と噛んだ時に弾けるジューシーな食べ心地といった、南米産カカオとは違うアフリカ産カカオの個性や特徴が好きです。

食べやすいチョコレートなので、一見入門者向けのようにも取れますが、分かる人にしか分からない玄人好みのカカオだけでなく、誰が食べても美味しいと思えるチョコレートこそが、美味しいチョコレートだと思います。今回はタンザニアの良さが世界で評価され、個人的にもとても嬉しいです。

美味しいチョコレートとは？

この問いに対する答えは、ずっと探していかなければいけないのですが、チョコレートの作り方にフォーカスをあて、そこを突き詰めていくだけでは、答えは見つかりません。

世界中を巡り、まだ見たことのないカカオを探し、生産者やその土地に暮らす人々の生活の中から見えてくる何かを感じ取り、チョコレートの中に入れ込むことが大事だと思っています。

なにしろ、チョコレートの味の50%はカカオで決まるのですから。

「このチョコレートはボディがしっかりしていて、後半はナッツと柑橘系を感じる」というような、アーティスティックな言葉を見つけようとするのではなく、自分の好きなカカオを探すために食べ比べ、好きな時間に好きな人と、おしゃべりしながらお酒やコーヒーと一緒に楽しむ、それこそが幸福な時間です。

今夜はどのチョコレートをいただこうかな。
We are cacao lovers.