さてさて、2022年も最後のコラムとなりました。毎週コラムを続けられたのも、楽しみに待って下さる読者の皆様のおかげだと、つくづく感じています。

年末特別What's up BOSS スペシャル号では、次なる僕の計画と、乗り越えなくてはいけないプロジェクトのお話しをしようと思います。どうやら2023年も忙しくなりそうです。なにしろ2025年までのスケジュールが決まっていますので。

先ずはgreenのNewsから、2021年にAmazon primeで公開になった映画「The Taste of Nature 〜世界で一番おいしいチョコレートの作り方〜 」の続編、The Taste of Nature ll が作られることになりました！

撮影はすでに始まっています。カカオの品種はフォレステロ、トリニタリオ、クリオロの3種類に分類されていますが、数年前に南米ペルーの小さな村で、独特な花の香り、数種の果物、そしてスパイスを感じる不思議で魅力的なカカオが偶然発見されました。

それが100年前、エクアドルで病原菌によって絶滅したはずのNacional（ナシオナル）だったのです。Nacionalは別名「王様からのプレゼント」と呼ばれ、他の3種類の品種とは全く違う第四のカカオでもあるのだから、チョコレート界に衝撃が走りました。

僕は、発見された Nacional から、新たなチョコレートを作りたいと思っています。そのためにはペルーに渡り、Nacionalに起こった絶滅の歴史と、100年後の再発見について知りたいと思っています。

2024年前半の公開に向けて、撮影は続きますので、乞うご期待下さい!!

お店関係では、23年春にパン屋さんのgreen thumbの新店がオープンします。そして、24年の初めには新業態が開業予定です。日々あらゆるリサーチを繰り返し、出店場所を何度も訪れながらイメージを膨らませ、商品開発を進めています。

カメラマン活動は、4冊目の写真集の準備に入っています。内容はまだ言えないのですが、場所はアフリカ。今回は無線テクノロジーを駆使し、離れた場所からの動物の自然の姿を撮影したいと思っています。今までにない世界を皆様にお届けできるよう、入念な準備に入っています!

23年後半には、新しいメディア Colors（仮称）を創刊予定です。しかもこの時代に雑誌として!

僕は、greenを立ち上げた時から、オウンドメディア（自分達のメディア）で発信することを大切にしてきました。マスメディアの取材はお断りすることがほとんどで、加工されてしまうメディアには出ないことを貫いています。今回は僕が編集長でありながらも各ジャンルの専門家の通訳者となり、世界で起こっている社会問題を、解決しようと行動している人々へのインタビューから、激動の時代を生き抜くヒントを見つけるのがこの雑誌の役割です。

そして最後は、今春新ブランドが立ち上がります。

私には3人の子供がいます。3人ともスポーツに打ち込んでいて、長男はプロ選手として活動しています。7歳からテニスを始め、僕がコーチとなり毎日の練習と大会、海外遠征のサポートをし、いろいろなことを親子で乗り越えてきました。その間に幾度となく怪我をし、苦しい思いをしながらも、身体のエキスパート達に出会い助言をもらい、試しながら新しい知見を増やしていきました。

いずれは、アスリートをサポートするような仕事ができないかと、この12年間様々な角度から計画を練ってきたのです。

アスリートはやはり身体が一番大切。その身体を支えるためのグラスフェッドプロテインや、疲労を回復させる水素カプセル、身体の働きを良くするコエンザイムQ10入りのNMNなど、サプリの研究と開発に長い期間をかけ、各所の検査を通過し、ようやく目処がたったので今春ローンチする予定です。

身体によいカビのないコーヒーや、血糖値の上がらないスナック（運動時の栄養補給）、アパレルも開発中なので、アスリートだけでなく身体に気を遣っているビジネスアスリートの方や、健康意識が高い方々も、楽しみにしていて下さい。

これが、23年に始まるプロジェクト全般ですが、これ以外にも、今まで通りの仕事が山ほどあります。

どうして僕がこれだけのタスクを同時にこなせるかというと、

・人のことは気にしない
・お酒を飲んだり、夜のお付き合いはナシ

この二つが大きいと思います。飲みに行くことはありませんし、夜ご飯を家族以外と食べに行く機会は、会社のスタッフとの特別な会以外には、滅多にありません。

他の人が飲みに行ったり、ご飯を食べたり、Netflixしたりしている間に、子供と練習をして、撮影に行き、リサーチし、お店を経営し、授業の準備をして、新しいブランドを作ります。

この生活が良いのかどうかは？？です。なんといったって50歳になった記念の高校の同窓会すらも、すっかり当日に忘れてしまうほどですから。

僕はよく、人のことは気にせずに自分の道を行けばよい、と言います。スタッフにも学生にも家族にも。なぜそう言うのかを、最後に一つの例をお伝えして、今年のコラムを終わりたいと思います。

20年前、1匹のワンコを飼いました。夫婦2人共に犬好きで、とても可愛いワンコでした。僕はその子を育てることを良い機会と考え、本格的に犬のトレーニングを学びだしました。トレーナーや専門家に会いに行き、指導を受け知識と技術を上げ、夏はアメリカで資格も取り、毎日散歩をしながら信頼関係を深めていきました。公園でトレーニングしたり、散歩をしたりしている僕の姿を見た知り合いは、「安達くんは、時間があっていいね」と言ってきました。10年後、犬のトレーニングは、僕の大きなビジネスの一つになっています。

12年前から始まった子供のテニスの練習も、そんなことをしているなら仕事をしろと、何度も注意されました。なんといっても、夜の会食やお付き合い、友人の誘いを断る理由は、子供の練習か犬のトレーニングなのですから。会議だって夜はできません。そんなことを認める大人は日本にはいないのです。

しかし、子供もプロになるまでに成長すると、人の見る目は変わってきます。そこに到達するには、どれだけ試練の毎日だったかが想像できるのでしょう。全ての事は時間がかかって解決していくのです。

動物もテニスもチョコレートも、全て本気です。世界を目指し、飽くなき挑戦の日々です。

人の目を気にせずに、自分の道を貫いて下さい。
徹底的に！