ジャングルで夢をつなぐワイルドカカオ。

March 31, 2023

 
 
 
 

1. CACAO JOURNEY
    私たちの“旅路”をレポート

 
 

2. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 
 
 
 
 

3,000円以上送料無料
\ SAKURAギフト発売中 /

 
 
 
 
 

ボリビア奥地に自生する
ワイルドカカオ。
なぜそこにあるのか、
いつから存在するのかもわからない。

実はとても小さい。
でもその中には、自然のものがたくさん
ギュッと詰まっている。
カカオの木がそこで命をつないできた
土地のエネルギーも。

ワイルドカカオと
アブラハム

『栽培植物の起源と伝播』という本でカカオのページを開くと、カカオの原産地は中南米、アマゾン川および、ベネズエラを東流して大西洋に注ぐオノリコ川流域の森林とある。現地のインディオによって有史以前から広められ、メキシコのユカタン半島からグアテマラにいたる地域で、マヤ族によって栽培化が進められた。のちにコロンブスがカカオの種子をスペインに伝え、ヨーロッパに伝播していくことになる。

ひょっとすると世界で唯一だろうか、ボリビアの奥地にワイルドカカオが現存すると聞いたgreenの安達は、現地まで行かずにはいられなかった。5年ほど前のことだ。日本から飛行機とフェリーと車で3日間かかるジャングルの奥地に、確かにワイルドカカオが存在していた。その帰りの道中でサンタ・ロサ村に立ち寄り、アブラハムに出会うストーリーは、映画『The Taste of Nature 世界で一番おいしいチョコレートの作り方』に収められている。

アブラハムは奥さんと5人の子どもと暮らし、カカオだけでなく他の作物も育てながら生計を立てている。彼のカカオ農園は、もともとそこに自生するカカオが森を形成しているようなもので、範囲も「この辺りまで」と適当だし、管理といってもアブラハムが一人で行っているだけなので、下草を刈るぐらいはしてもほぼほったらかし(に見える)。サルに食べられてしまうというから、まさにジャングルの一部だ。

この地のカカオがどんな様子かといえば、まずポットが小さい。人間の手がしっかり入っている農園は、ポットをどんどん大きくして生産性を上げているが、ここでは生産性などという言葉とは無縁だ。でも「その中にギュッと、自然のものがたくさん詰まっている」と安達は感じている。海に面した土地ではないので、トロピカルというより、亜熱帯のジャングルでしっかり味が守られているという印象がある。

 
 

クオリティを
上げるということ

野生のカカオというユニークな存在ながら、チョコレートの消費国にとってはあまりにも僻地にあるため、アブラハムのカカオは、業界で「コヨーテ」と呼ばれる業者に安く買い叩かれているのが現状だ。彼らはクオリティを気にする人たちではないので、アブラハムにしても、カカオの品質のために手をかけることはしなかった。安達が初めてサンタ・ロサを訪れた頃は、収穫したカカオを発酵することすらしていなかったのだ。

greenでワイルドカカオのチョコレートを作るためには、まずはアブラハムのカカオのクオリティを上げなければならない。そこで、彼の自宅の隣に小さな発酵所「カカオ研究所」を作り、必要な道具を揃え、これまでさまざまなノウハウを伝えてきた。

この3月に、安達はコロナ禍を経て3年ぶりにサンタ・ロサ村を訪れた。さぁ、アブラハムのカカオはどうなっているのか。カカオ研究所はちゃんと機能しているのか。(次号に続く)

 
 

Vol.146

判断

さて今回は、「判断」について書こうと思います。

事業を継続していくには、良い「判断」が求められます。仕事にはそもそも、絶対の正解はないので、その都度、どちらに進むか求められた時のために、良い判断が出来るように準備しておく必要があります。

大型の投資などは、失敗すると損失も大きいので、どうやって決めた(判断した)のかを問われることがありますが、ほとんどあまり考えずに決断しています。数億円、数十億円のプロジェクトであっても、悩んで悩んで、熟考して決めた、というような感じではありません。

それは、具体的になる何年も前から考えてきているからで、その案件が来た時には、ほぼ答えは決まっているからです。

それとは逆で、答えが出ない時があります。

それは日々の業務の中で、小さな課題が目の前に現れた時などです。もっと別の角度から考えてみたかったり、違う数字を見てみたかったり、根本的に初めから考え直してみたかったりするからです。

そんな時に、すぐに答えを欲しがり、とりあえずの答えを知りたがる人がいます。

仕事を早く進めたい気持ちは分かりますが、ルーティンワークのように手際よく捌いていく仕事がある一方、アートのように正解がないものを捻り出す仕事もあるのです。

すぐに答えが知りたい人にとっては、小さな課題に時間をかけて考え直すやり方は、ストレスが溜まり、イライラしてしまうでしょう。

きっと経験不足から、想像力が足りないのかもしれませんね。

僕は、1日中考え事をしていることも多いので、何かを聞かれて、なんとなく答えた時など、まだこちらは考えていたり、聞いていなかったりするのですが、それで仕事が進んでしまうと後で困ることになります(こちらが悪いのですが)。

先日もお店でミーティングをしていた時に、他のスタッフが報告をしに来ました。僕がふんふんと返事をしていたのですが、スタッフが去った後に、なんて言ってた? と目の前のメンバーに聞いたら、ビックリしていました。

多分、ほとんどのことを聞いていないんだと思います。でも必要なことは聞いています。というよりも、こちらから質問しています。

なんだか、人の話は聞かない人、みたいになっていますが、社会人としてのコミュニケーション能力という文脈だと、全然ダメで自信もありません。

話を「判断」に戻すと、重要な「判断」こそトップの仕事であり、「判断」の良し悪しで会社の方向が変わります。

1年に3回、重要な「判断」を未来に向かって正しく出来れば、会社は良い方向に進むでしょう。

しかし、大きな「判断」よりも重要なのが、「判断」した事さえも自分で気付かない程、簡単に「判断」しているような仕事です。そして、後から考えて重要だと思う「判断」や「決断」も、時間が経つとほとんど忘れてしまっていて、また目の前のことに振り回されています。

「判断」というのは、熟考しつくしてやっと辿り着いた答え、というよりも、毎日の何気ない一つ一つの小さな確認の繰り返し、のようなものだと思っています。

長いことよく考えてから決めるのが正しい。と言う風潮がありますが、素早く判断出来る状態を作っておくことの方が、大切だと思います。

事業成功の秘訣は何ですか? という質問に対しては、秘訣はないと答えていますが、あえて秘訣は何か、と答えるのであれば「素早く判断をし、諦めずに長く続けること」かもしれません。

重要な「判断」がいつ訪れても対応出来るように、準備を怠らず、頭をフル回転させ、良い機会に備えたいと思います。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

3,000円以上送料無料
\ SAKURAギフト発売中 /

 
 
 
 
 
 
 
 
 
https://greenchocolate.jp
 
 
©2019 green bean to bar CHOCOLATE. ALL RIGHTS RESERVED.
 

メルマガ配信の登録解除はこちら