TANZANIA 2023

2023年のタンザニア遠征が終わりました。
今回の撮影は、ライオンの夜間撮影、自然と暗闇、動物と一体になれるかへの挑戦でした。最新のロボティクスを持ち込み、陸からも空からも果敢に攻めたことにより、今までに見たことのない世界を見ることが出来たと思います。
The Taste of Nature 2の撮影、南米ボリビア、ペルー、エクアドル、アメリカ、東京、そしてアフリカと1年半におよぶ長期ロケも、タンザニアの夕陽と一緒にクライマックスを迎えようとしています。
美味しいチョコレートを作るだけでなく、それを記録に残し、自分達のやり方で伝えていく。
これこそがMakers の本髄です!!

エチオピアから成田に到着し、まだ機内にいる時に電話がなりました。
スマホの表示を見ると、3年後に向けて進めている大型プロジェクトの担当者（当社スタッフではない）からです。僕が成田に着く時間まで把握しているのかとビックリしました。
彼はモチベーションの高い人の典型で、確認のためならバンバン電話もしてきます。
多くの人が仕事を待ちの姿勢で行い、言われた事をこなす中で、PJを進めるためなら関係各所を飛び回り、政治家から役人、専門家や協力会社まで必要な人材を見つけ、成功させるための道筋を見つける人はなかなかいません。
しかも、しっかりと毎回相談や報告が出来るのですから。

以前このコラムでも話した「自信の正体」とも関係してきますが、自信とプレッシャーはすごく近い所にあり、モチベーションもまた自信やプレッシャーの親戚だったりします。

オリンピックやワールドカップの時だけ、日本のマスコミは結果を過度に持ち上げる傾向がありますが、結果が出た時にだけ持ち上げていくのには賛成出来ません。

結果が出た時も、出なかった時もそのプロセスに対してフィードバックを行い、時に誉めることが、人の自信を作ります。
やってきた事というのは、結果に関係なくその人がやってきた事です。そこにフォーカスを当て、修正や改善を繰り返していくことが、自己肯定感を高め、人の成長を促していきます。

その上で結果も付いてくれば、自分が行ってきた事と結果が結び付き、より大きな自信となり、将来の不安がいつの間にか消えていくのです。

もし結果だけを重視していたら、結果が出た時は自信を持ち、失敗したら自信を失うということに。それが個人であってもチームであっても、プレッシャーを過度に感じてしまい、プレッシャーに弱い方向に向かってしまいます。
何をやっても毎回勝てるわけではないので、いつも不安定な心の状態でいるチームが出来上がってしまいます。退職する人が多かったり、人がなかなか育たない組織は、この結果とプロセス、自信とプレッシャーの関係性を確認してみるとよいかもしれません。

プロジェクトが上手くいこうが、失敗しようが、試合に負けようが勝とうが、そこではなく、

持っている力を出しきれたのか？
思いっきって出来たのか？

がモチベーションを上げ、今を楽しめる幸福な人生に、近づいていくのだと思います。