和紙で包む理由。

November 3, 2023

 
 
 
 

1. CACAO JOURNEY
    私たちの“旅路”をレポート

 
 

2. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 
 
 
 
 

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カカオ豆がチョコレートになるまでは、
思えば長い道のりで
工程の一つひとつに意味がある。
仕上げの包装は、その集大成だ。

日本発のブランドらしく
オリジナルにデザインした和紙で
ぴっちりと包んでステッカーを貼る。

カカオ農家をはじめ、
チョコレート作りに関わる全て人の想いが
一枚のチョコレートバーから
感覚的に伝わりますように。

そんな願いをこめて
丁寧に丁寧に。

仕上げもやはり人の手で。
金紙で包み、和紙で包む

15℃で1日かけて冷やし固め、型から抜いたチョコレート。「パキッと割っていますぐ口に入れてみて。絶対においしいから!」という声が聞こえてきそうな、なんともそそられる面構え。でも包装する前にもうひと作業残っている。柔らかいブラシでチョコレートの細かいかけらを落とすのだ。

そうして完成したチョコレートは、スタッフが一枚一枚包んでいく。柔らかな金紙はシワがつきやすいのでなるべく触らないように。張りのある和紙はきっちりと角を取りながら。金紙や和紙の大きさは、バーのサイズにドンピシャリ。資源も動作も一切のムダがなく、しなやかに、多い日は1000枚ものチョコレートを和紙で包む。

見えないけれど
大切なもの

バーを包むものを和紙にするという発想は、greenのオープン当初からあった。ベースの柄は、日本の伝統的なモチーフをもとにオリジナルで描き起こした8種類。その他、季節限定やコラボレーションといった特別なチョコレートには異なるデザインを使っている。

 
 

ところが、実際に和紙で包んでみると、ある問題にぶつかった。わずかではあるが、和紙の印刷に使うインクのにおいをチョコレートが吸収してしまうのだ。それでも和紙を諦めず、たどり着いたのが、和紙をオーブンで熱してにおいを飛ばすという方法。ラボでは今でもチョコレート作りの合間に和紙を数枚ずつオーブンに入れ、地道な作業を続けている。

 
 

そこまでして和紙にこだわるのは、和紙に感じる人の手のぬくもりや思いが、greenのチョコレートに通じるから。カカオ豆を探すところから始まり、生産者が一つひとつ収穫したカカオ豆を日本に持ってきて、手作業でチョコレートにする。手塩をかけて作り上げたものだからこそ、包装もチョコレートを入れるだけの簡易的なものではなく、風呂敷のようにどんなかたちもやさしく包む形状に、と考えた。

日本人は昔から人にものを贈る時に、感謝の気持ちを込めて和紙で包んできた歴史があり、「和紙で包む」という所作そのものに、日本の伝統と美意識が息づいている。先のシアトルで行われたノースウエストチョコレートフェスティバルでも「このパッケージのファンなの」と多くの方に声をかけられた。

カカオの生産地からgreenのラボまで、たくさんの人の思いが重なってできる一枚のチョコレートには、「見えないけれど大切なもの」が、確かに宿っている。

 
 

Vol.177

失敗した時の対応力

先日、ワークショップをgreenで行いました。 The Northwest Chocolate Festivalで買ってきたチョコレートを、みんなで食べ比べながら、世界のチョコレートブランドの裏事情を1時間ほどお話しました。
僕にとってはFestivalの振り返りにもなり、greenのファンの方との楽しい時間を過ごせました!

Festival初日の午後、カカオ “National” についてのセミナーを行ったのですが、実はあまり上手く出来なかったという、今日は失敗についての話です。

セミナー会場は4つあり、それぞれ100名くらい収容できます。各会場では、カカオ、ブランド、農園、マーケティングなどについて、様々なセミナーが行われていました。

セミナー開始直前になっても、機材セッティングのエンジニアさんが到着せず、なかなかスタート出来ません。席を立って出ていってしまう人や、入るのをやめてしまう人が出だし、なんだかソワソワした雰囲気に。
どうやら、僕の前のセミナー会場でトラブルが発生したらしく、運営側はバタバタしていて、開始時間をオーバーしてしまったのです。

このような時こそ普段の実力を発揮し、人々が集まってくれている場を温めたり、他の会場に行こうとする人に事情を説明したり、その場で出来ることを即座に判断し、機転を効かせることが大切なのですが、今回はなかなかそれが出来ませんでした。

ここでイライラしてしまうと、会場の雰囲気もその後のプレゼンも台無しになってしまうため、目線や手振りでスタッフに合図を出すものの、僕がニコニコしているのでスタッフは気付かず、会場がダラっとした雰囲気になってしまったのです。
その時点で、僕の心はサービスが出来ていないことに囚われ、テンションも上がらず、その状態のまま15分遅れでのスタートとなりました。

口調は早口になり、プレゼンの写真も簡単な説明になってしまい、途中で何を話そうか考えてしまったり、英語も出てこなくなり、負の連鎖が……。
とりあえず用意しておいた試食に切り替えて、体制を整え、深呼吸をしながら再度試みますが、その後はごまかしごまかし、笑いを取ることもできずに終了。

Festivalでのgreenのブースは連日大盛況、アワードも2つ受賞し、すごくよかったのですが、プレゼンだけは後悔。完全に僕の責任なので誰のせいにもできず、誰かに当たるわけにもいかず、なんとも盛り上がれない感じだったのです。

今回の失敗は、今考えれば準備不足だったと思います。油断というか、怠慢というか、いつもならシアトルに向かう飛行機の中で最後の準備をするのですが、他の締め切りを優先し、準備出来ていなかったのです(はい、完全に言い訳です)。

本番で多少のアクシデントがあっても、それを乗り越えることを逆に楽しんだりするのですが、そんな余裕はなく、動揺してしまい、ミスがミスを誘ってしまったのだと思います。

初心者のようなミスでした……。

本番で緊張感があるのはよいことだと思いますが、焦りはミスを誘います。リズムが乱れ、動作が早くなり(人によっては遅くなる)、ミスが次のミスを誘うのです。

今回、僕がなぜ焦り、ミスをしてしまったのか?

予期せぬアクシデントが起こり、その場の状況判断が出来なかったことに対してイライラしてしまい、頭の中が「楽しく学べるスピーチをする」、から「会場の雰囲気を作る」サービス役に変わり、スタッフを動かすことを考え行動していたのです。

もともとサービスは僕の得意分野でもあるため、その場の状況に対してどんどんやるべき事が出てきてしまい、その結果、本来やらなくてはいけない事が出来なくなりました。

一言で言うと、
人をコントロールしようとしたのです。
自分をコントロールする代わりに。

これは僕が普段とても大切にしている事なのに。

今回も学びの多い体験でした。

次に繋げます!

 
 
 
 
 

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