古都アントワープの教会から。

January 28, 2022

 
 
 

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クラシックを聴きながら、
その音楽をイメージして作られた
特別なチョコレートを味わう。
そこにどんな感情が生まれるのだろうか。

greenで初の試みとなる
「Classic Box」が
各店舗で先行販売されている。

そこに収録されている音楽は
いかにして生まれたのか。
ベルギーでのレコーディングの様子や
オリジナル楽曲への
作曲家の思いをお届けします。

11月16日の奇跡

この日、アントワープの教会にブリュッセル・フィルハーモニックのメンバーが集まった。指揮者であり作曲家である山本友樹(ヤマモト・ユウキ)さんはロンドンから。レコーディングエンジニアのマット・ハウさんはカタールから。日本からはディレクターの中平拓志さんとカメラマンのピーター・ジェンセンさんが参加。オミクロンがヨーロッパを襲う直前のタイミングだった。

約30名の演奏者席は2重の円形に配列され、中央に指揮者が立つ。全部で10本ほどものマイクがその真上をはじめ、天井から床までの音を拾い、4人のカメラマンが6台の8Kカメラを操る。「360度でセットアップするのは画期的なこと。リスナーは、指揮者がいまここで聴く音をそのまま自宅で体験できるのです」とマットさん。

Classic Boxに収録するオリジナルの楽曲を作ってもらえないか、と山本さんが話を聞いたとき、最初は「Ok. I like chocolate.」という軽いリアクションだったそうだ。しかしそれからドキュメンタリー映画を観たら、あまりにも素晴らしい映像と安達のこだわりに感銘を受けた。何か特別なことができないか、スタジオより教会で演奏したらどうだろう、チョコレートが国民食であるベルギーのオーケストラがいい、とことは進み、この奇跡のような日を迎えた。

「これまでどの国のオーケストラの前でも、何度たっても、生の音の素晴らしさに驚かされてきました。今回はさらにすごい! とにかく指揮を振っていて面白くて、こんな特殊なイマーシヴ録音環境で自分の曲ができたのも嬉しいです」と山本さん。

 
 

自然の音がもたらすもの

奏者たちは、この日に初めて譜面を渡され、ぶっつけ本番で演奏するというから驚く。山本さんが作ったgreenのオリジナル曲「The Taste of Nature」も例外ではない。

「ドキュメンタリーを観たとき、ボリビアの光、朝日、川が印象的で、なんて美しい風景なんだと感動しました。映像が自然だから音も自然がいいなと思い、出だしはバイオリンもチェロも、自然な音(弓の自然な重さで弾く奏法)で、楽譜には各自好きなテンポで弾いてくださいと書きました」と山本さん。そこにソロで入ってくるオーボエは、即興で書いたメロディー。たぶんそれが一番自然だと思い、長年互いに信頼で結ばれているブリュッセル・フィルハーモニックでなければできなかったことだと言う。

「いま世界中でザワつくことが起き、人はイライラしたりしていますが、自然な心に戻って、自然の力を信じることが大事だと思う。今回、チョコレートをきっかけにそう考えさせられました。本当にありがとうございました」

 
 

■プロフィール
山本友樹(ヤマモト・ユウキ)

神奈川県横浜出身。1989年に渡英、現在英国在住の作・編曲家。ハリウッド、ヨーロッパの映画作品を中心に活動。「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、「わたしを離さないで」など多くの作品を手掛ける。トルコ映画「メリアム」では、アンタルヤ・ゴールデン・オレンジ国際映画祭 最優秀音楽賞を受賞。他にサラ・ブライトマンのアレンジメントやカタール公式国歌の編曲・指揮、ゲーム音楽の編曲、プロデュースなど映画音楽以外でも精力的に活動する。
Instagram Youki Yamamoto

 
 

Matt Howe (マット・ハウ)
英国、イングランド出身。グラミー賞受賞レコーディング、ミキシング、エンジニア。80年代ロンドンのエアースタジオでキャリアをスタートし、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、マイケル・ジャクソン、ポリス、ウェストライフ、トリロック・ガートゥ、ローリン・ヒルなど幅広いジャンルで活躍。また坂本龍一の「シェルタリング スカイ」や、リュック・ベッソン監督の「アトランティス」など映画音楽やゲーム音楽も手掛ける。現在カタール在住、カターラ・スタジオのチーフエンジニアを務める。

 
 

Vol.91

世界人助けランキング

チャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」は、コロナ禍での世界の国々の人助けを分析したWorld Giving Index(世界人助け指数)2021 A global pandemic special report という報告書を発表している。

2020年、114カ国12万1000人超の人々に電話インタビューを行い、調査したデータをベースにして分析が行われた。

トップはインドネシアだった。インドネシアでは、2020年、10人中8人超が寄付を行い、ボランティアした人々は世界平均の3倍を超えた。
これまでトップ5入りを続け、10年間の総合ランキングではトップだったアメリカは19位に順位を落とし、それまではトップ10に入っていたイギリス、カナダ、アイルランド、オランダなどの先進国も順位を落としている。その背景には、コロナ禍、欧米の多くの国々でロックダウンや様々な制限が行われたため、チャリティー・イベント等が実施できなかったためと指摘されている。
また、最も大きく低下したのは、混乱が起きていた香港だった(欧米ジャーナリスト 飯塚真紀子さんの記事より)。

さて、我が日本は何位だと思いますか?
世界114ヵ国の、人助けランキングです。

このクイズを、授業で学生にしたところ、返ってきた意見はバラバラでした。
昨年の1年間で寄付をした人は? と聞いたところ、1名だけでした。

答えは、断トツの最下位…

報告書の中では、「日本が世界では非常に富裕な国であるにもかかわらず、寄付があまり行われていないことが浮き彫りにされている。」
「人助けの機会を損なうロックダウンや厳格な制限が行われなかったにもかかわらず、総合順位も人助けランキングも大差で最下位だった。」とある。

僕はこのことを、子供とも話しました。
中学生の彼は「日本人はたくさん人助けをしている、と思っていた」とショックを受けていました。

子供には将来、人の役に立つ人間になって欲しいし、僕らも少しでも人助けをできるような年にしたい、と思います。

 
 
 
 

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■Valentin Rouge
(バレンタイン ルージュ)
EAT IN ¥825(税込)
TAKE OUT ¥810(税込)
中目黒店・日本橋店・福岡店にて。

 
 
 
 
 
 
 
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