在来の種から未来が開ける。

June 24, 2022

 
 
 

1. CACAO JOURNEY
    私たちの“旅路”をレポート

 
 

2. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 

この100年で食べ物の種子は
F1種やGMOという
人間が作った種に切り変わった。
残された在来種は約5%と言われる。
野菜の栄養はこの50年で
大きく減少し、
中身も変わってしまった。

残された5%の種を探し、
その種から育った作物で商品を作り、
地域の小さな経済を回す。

ジョン・ムーアさんが
全力で取り組んでいることは
greenのそれに通じている。

種の図書館は庭にある

2012年に高知でシーズ・オブ・ライフを立ち上げたジョン・ムーアさん。日本各地で在来の種を探し、商品を作り、それぞれの地域経済につなげる活動をメインに行っている。ジョンさんの一番の先生は、故郷・アイルランドの祖母だ。幼い頃、医者が見放すほどの大けがをした際、祖母による植物療法で回復。自然農法で野菜やハーブを育てる彼女の背中を見て育った。

種苗会社が品種改良した「F1」種は一世代限り。日本の有機栽培は全体の1%に満たない。農家の多くが種を購入し、化学肥料や農薬を使用して栽培する。消費者の嗜好に合わせて、野菜が年々甘くなっているのも問題だ。それに対し、在来種は命がつながっている。その地の風土に適した強さを持ち、土の栄養を十分に取り入れている。

「でもね、伝統の種は農家にはないんです。田舎の家々で細々と受け継がれている。だから私たちは時間をかけて種を探し、その種にまつわるストーリーを聞きます」。ジョンさんは、そうした地域の種を育成し、残された文化を継承するための「種の図書館」をつくっている。その図書館がどこにあるかといえば、庭だ。「種を貸し借りしながら地域で育てる。そしてDNAをアップデートさせる。冷蔵庫で保管しても意味がないのです」。最近は多様性をさらに広げるために、森の中にフードフォレストを作っている。

種から地域の新しい経済を

那須塩原にある高校では、毎年23品種の大豆を育てている。豆の特性を生かし、納豆、豆腐、大豆コーヒーなどさまざまな商品にして販売。収益化にも成功し、さらに商品開発を広げているそうだ。「そのお金で次の種を探せ、新しい商品を作れます。そうやってらせん状に経済が広がっていきます。greenがやっていることも同じですね。産地ごとのカカオ豆からチョコレートを作り、自ら販売し、新しい価値観を作る。そしてその技術をシェアしています」。

高知では、約350年前に日本に伝来したという小麦を自ら栽培し、どんな気候でも耐えられるよう順応性の高い種子へと育て上げた。栽培テストを南国・徳之島から北海道まで行い、全てで生育に成功している。現在では各地で栽培され、そこから新しい商品が生まれている。

「種から、土から、お金だけでなく環境や社会もより良くしていくウェルネスに基づく新しい経済を作る。それを引っ張っていくのは若い人たちです」とジョンさん。シェアカーやシェアハウスというスタイルを取り入れ、カフェを好み、オープンの場で新しい考えを取り入れて常に先を歩いていく。そんな若い人こそ、これからの5年で世界を変える力があると。

■ プロフィール
ジョン・ムーア JOHN MOORE
ローカルエコノミーインキュベーター/オーガニックプロフェッショナル

英国シェフィールド大学教育学部卒業し、教師を経てロンドン、ニューヨークの広告代理店に入社し、ブランドマーケティングを担当。その後日本へ移住。電通に入社し、コピーライターとして活躍したのち、パタゴニア日本支社長を勤める。現在は「SEEDS OF LIFE」代表として、種子の保護・生育活動に従事。

http://www.seedsol.org/

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Vol.111

働くと学ぶ

梅雨の沖縄を訪れました。
見ておきたいものがあって、本当は梅雨明けに来たかったのですが、今後のスケジュールを考えると、ここしかなかったので、やんばるの森へ!

アメリカ、カリフォルニア大学とドイツのマックス・プランク研究所が調査した結果では、日本で2007年に生まれた子どもの50%は、107歳まで生きると推測しています。
人生長いですね。

2番目の子供がちょうど、2007年生まれの高校1年生。彼は、100歳くらいまで生きるのでしょう。

22歳から働いたとしても、65歳までは43年間、70歳までなら48年間、結構長いんです。
そこから100歳までは30年間あります。

学生時代は、優秀な人と普通な人との差が分かりやすいですが、社会に出ると、学生時代に優秀な人が必ずしも出世したり、活躍したりする訳ではありません。

これに関しては、教育に関するアメリカの研究結果が参考になります。
偏差値の高い学校を卒業したグループと、そうではない学校を卒業したグループが、30年後どうなっていたのか?
学歴は、将来の活躍とどんな関係性があるのか?

結果は、あまり大きな関係性は見つけられない、でした(あくまで個人的な記憶の範囲ですが)。

それでは、どういう人達が社会に出てから活躍しているのか??
ちょっと興味が湧きますよね。

簡単に言うと、「本を読んでいる人」でした。
これは動画でも、TVでも、漫画でも良いと思いますが、学び続けているのか、いないかが一番大きく差を分けるとのことです。

時々読んでいる、とかではなく、ずっと読み続けていて、自分の仕事に生かしている人、でした。

総務省が、3年に1度実施している生活基本調査によると、成人が1週間に行う平均勉強時間は6分。
1週間にたったの6分です。

これは、調査に答えた95%の人の勉強時間が0分、勉強していると答えた人は5%、その人達の平均勉強時間は160分でした(1日平均22分です)。

そうなんです、1日30分の勉強を続けられると、その5%以下に入れるのです。
子供の頃母親によく言われた、「1日、30分くらい本読みなさい!」は、正解だったのです。

社会に出てから、働いているだけでは活躍するのは難しく、働きながら学んでいるというのが、今回のポイントです。

仕事が終わったんだから、お笑い動画観てビール飲んで寝よ、っていうのはNG。
学生時代にどんなに勉強しても、その有利さを活かせるのは20代後半まで。100歳まで生きるなら、30歳〜70歳までの40年間を、働きながら楽しく学び続けた人が、様々な分野で活躍しているのです。

これをどうやって次の世代に伝えていくのか?
そして、どうやって自分自身が5%に入るか?

ここが大きな分かれ道。
(1日30分、勉強が続けられる方法については、いずれお話ししたいと思います)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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