世界的品評会で銅賞を受賞!

July 29, 2022

 
 
 

1. BE CACAO LOVERS
    ちょっと深い商品のお話

 
 

2. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 
 
 

みなさんこんにちは!
greenスタッフです。

先週、世界的なチョコレートの品評会「Academy of Chocolate 2022」にて、審査結果の発表がありました。「Academy of Chocolate」は、上質なチョコレートを世に広めることを目的に、英国を代表する5人のチョコレート専門家によって2005年に設立されたチョコレートの品評会。3月にエントリーしてから実に4ヶ月! greenでは、2つのチョコレートバーが銅賞を受賞いたしました!

◆ Dark Bean To Bar (Under 90%) 部門
銅賞 『UCAYALI 70%

◆ Dark Bean To Bar Flavoured 部門
銅賞 『UCAYALI 70% -NIBS &QUINOA-

ウカヤリシリーズは2021年9月に発売したチョコレートバー。今回、初のエントリーで受賞となりました。私たちが品評会に参加するのは、製造する自分たちの指針とするため。世界水準の品評会で評価をいただけたことは自信となり、さらなる高みを目指すモチベーションとなりました。

ペルー・ウカヤリ地方のカカオ豆は、世界中の名だたるビーントゥバーチョコレートメーカーが取り扱う、非常に品質の高い豆です(日本のメーカーではgreenのみ)。緻密な発酵工程により、複雑なアロマを持ち合わせ、さまざまな表情を見せるカカオ豆。それをどのように生かすかがチョコレートメーカーの腕の見せ所。私たちも試作を何度も繰り返してチョコレートバーを仕上げました。

今回のアワードでは、アメリカ・ロサンゼルスのブランド「Letterpress Chocolate」さんが作る『Ucayali Private Reserve, Peru 70% Dark』が金賞を受賞しています。

収穫年度で味わいに違いがでるのもビーントゥバーの醍醐味。今後もカカオ豆の入荷に合わせて、細かな調整をかけ、greenならではの「UCAYALI」を磨きあげていきたいと思います。

今回のアワードの総評の中に、アジアのフレーバー(柚子・烏龍茶等々)が台頭しているとありました。ビーントゥバーチョコレートのムーブメントが、アジアの素材とうまく融合し、カルチャーを牽引していることは、日本発のブランドとしてとても嬉しいこと。私たちも、まだ味わったことのない未知なる味わいのチョコレートを目指し、冬に向けての開発に向き合っていきます。

 
 

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Vol.114

Esmeraldas

エクアドルの首都Quito(キト) から車で6時間、ビーチリゾートとしても有名なEsmeraldas(エスメラルダス)に、突如としてBean to barの世界に現れ、創業8年で世界のトップブランドとなり、チョコレート界を驚かせたカカオ “Costa Esmeraldas”がある 。

偶然にも創業はgreenと同じ2015年。btbマーケットにおいて、カカオ作りで世界を目指したCosta Esmeraldasと、チョコレート作りで世界を目指したgreenは、同じタイミングで世界一を獲得している。

どうしたらたった8年で世界一まで登り詰めることが出来たのか。その秘訣を知るためにエクアドルまでやって来た。

成り立ちはこうだ。
裕福な家庭に育った Fredric 。彼の父親が買ったカカオ農園が荒れ果て、お金が出ていくばかりで、農園を手放そうかと困まり果てていた。

ロンドンの大学で国際コミュニケーションを学び、その後エクアドルで会計を学んだ彼は、大嫌いだった農業の道に進むことになる。

まずはカカオのことを学ぼうと、サン・フランシスコ・デ・キト大学で行われていたカカオの国際マーケティングのコースを受講し、Bean to bar という世界があることを知る。

そのコースを教えていたのが、greenのパートナー Chloe だったのだ。コース終了後、Chloe は Fredric にbtbについて様々な話をした。それがきっかけとなり、Fredric はスペシャリティカカオを作る農園へと、大きく変化させていった。

2015年のエクアドルには、スペシャリティカカオを作っている農園は一つもなかった。国の一大産業になっているカカオは、全てマスに向けてのプロダクトであり、カカオのクオリティを気にしている人はいなかったのである。

Costa Esmeraldas の最大の強みは、「発酵と乾燥の仕組み」だ。

フルーツとしてのカカオが特別でなかったとしても(充分に良いカカオであるが)、収穫後の作業である「発酵と乾燥」を、科学的なデータ分析と、地道な日々の改善に取り組むことで、本来カカオ豆が持っている個性や力を引き出すことに成功したのだ。

収穫されたカカオをいつ発酵させるのかを分単位で管理し、室温や湿気、風の通りをはじめ、さまざまなデータと経験をミックスし、遅れていたエクアドルの農業を今の時代のアグリカルチャーに進化させている。

カカオを発酵させるためには、木製の大きなボックスにカカオをたっぷり入れる。蓋の代わりにバナナの皮をカカオの上に乗せ、1週間かけて発酵させていくのだが、あれほど丁寧にバナナの皮を小さく切って並べ、隙間を埋めていく農園は見たことがない。

広大な山4つほどの農園は、小川が流れ、池があり、カカオ以外にもオレンジ、レモン、グゥアバ、グレープフルーツ、パッションフルーツ、バナナなど様々なフルーツを感じることが出来る。完全オーガニックで栽培されているゾーンもあり、土壌やその場所の日の当たり方、風の抜け方によって、フルーツの植え方が工夫されている。

南米の田舎で、クオリティの高い作物を生む農園を作るのは、とても難易度が高い。

それを可能にする仕組みがここにはある。

・サスティナビリティ(持続可能性)
・トレーサビリティ(追跡可能性)
・クオリティ(品質)

僕らが購入したカカオについて質問すると、PCを開き、いつ収穫されたどの豆が何Kg、いつエクアドルから出荷し、神戸に着いたのがいつで、検査に何日かかり、基準値はどうクリアし、いつ頃にはお店に到着するはずだよ、と答える。

次世代の農園だ。

農園からキトに戻る車の中で、彼は僕に、この先どんな方向へ向かえば良いのか、アドバイスが欲しいと言ってきた。

僕は「急がずに、自分達のペースで成長させることだ。もしかしたら成長させないことかもしれないよ」と答えた。

そして、僕たちはこれからのBean to barについて、トップブランドが今どこへ向かっているのか、そしてコロナ後の世界の話をした。

とても有意義な時間だった。

この9月末に、Costa Esmeraldasのチョコレートが発売になる。
今から楽しみでしかたがない!

We are cacao lovers

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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