ペアリングの醍醐味

September 2, 2022

 
 
 
 

1. CACAO JOURNEY
    私たちの“旅路”をレポート

 
 

2. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ぶどうを育て、その個性を尊重して
ワインを造る。ボトルに詰めて
エチケットを貼るまでの工程すべてに、
ワインを手にする人への思いが
込められている。

それは、greenの
ビーントゥバーチョコレートに似ている。

チョコレートとワインの
ペアリングは、
それぞれの物語が重なって
チョコレートの新たな一面を
引き出してくれる。

中目黒店、日本橋店、福岡店で楽しめるアルコールドリンクとのペアリング。この夏、新しいワインが加わった。東京・青山にレストラン、京島にワインショップを営むapero(アペロ)のオーナー、ギヨームさんから仕入れたものだ。

aperoのみなさん。真ん中の男性がギヨームさんです。

aperoのみなさん。真ん中の男性がギヨームさんです。

Aperoの掲げるモットーは“Wine differently”。
生産者がワインを造り始める時から、お客様がボトルを手に取るその瞬間までバトンのように受け継がれる思い。味わいだけではなく、生産者の価値観や情熱など、目には見えない部分も重要視してワインを選び、生産者から直輸入している。

誰がどこで造っているかが明らかなワインは、生産者の情熱や思いがぎっしりつまり、ストーリーにあふれている。そこにはビーントゥバーチョコレートと似たエッセンスを感じる。私たちのチョコレートも、産地の明らかなカカオ豆をチョコレートにするまでの工程を、すべて自分たちの手で行う。素材と透明性にこだわり、サステナブルな仕事を心掛けた産物だ。

この夏仕入れたワインを、ギヨームさんと一緒に試飲し、ボンボンショコラとのペアリングを確認。もっともスタッフのリアクションが大きかったのは、赤ワインとボンボンショコラ「黒ごま」の組み合わせ。ボディのしっかりした赤ワインが、黒ごま入りのプラリネの新しい表情を引き出した。

普段感じている味わいとは違う一面をもたらしてくれるのが、ペアリングの醍醐味だ。異なる個性を持つものをぶつけることでまったく異なるフレーバーが生まれたり、テイストが近いものを合わせて調和や一体感を楽しむなど、ペアリングにもさまざまな形がある。お気に入りのチョコレートも、ペアリングを変えるだけで新しい気持ちで味わえるだろう。

ギヨームさんから、ちょっとしたアドバイスをいただいた。ペアリングで迷ったら、「色味が似ている」ものを選ぶのが基本だそう。白ワインならシトラス類、赤ワインならベリー類、オレンジワインならみかんやパッションフルーツがお似合いだ。

ペアリングに唯一の正解はない。ぜひ一番のお気に入りや、新しい味わいの発見を楽しんでほしい。

 
 
 
 
 
 

Vol.119

大きく動くことから覚える

どうしたら成功出来るのですか?
将来成功するには、今何をしたらよいですか?

学生や若者から必ず聞かれる質問なので、今回は、成功するかどうかは置いておき、少し違う角度から僕なりに思うことを書いてみたいと思います。

何をやるにしても、最初は大きなところから入っていくのが、よいと思っています。

例えば、「英語を話せるようになる」という場合、to は不定詞だから、toの後にonはつかないし、I は主語なので次に名詞はこない。ということから学び出してしまったら、喋れるようになるのはいつになることか…。

英会話は、知ってる単語を適当に並べながら、相手の言い方を真似して、同じ事を繰り返して言えば50〜60%は伝わります。

そしてだんだんと、細かな言い回しや文法を整えていけばOKです。
言い回しや文法を気にして、伝わるのが20%なのに比べれば、50%も伝われば充分でしょう。

歴史の勉強なら、日本はどうやって出来たのか? 最初の王様は誰だったのか? 王様はどんな物を食べて、一般の人々とはどんな暮らしの違いがあり、トイレはどうしていたのか? というような大きくて面白い話を、授業の始まり10分を使ってしてくれる先生と、年号や出来事を並べて覚えておくように、という先生であれば、生徒の集中力や授業の効果が違うのは容易に想像出来ます。

子供の時にどんな運動をしておけばよいか? も考え方は同じです。将来のために運動能力を上げておきたいのであれば、全身を使って大きく動くことや、力を思い切り出すこと、ダイナミックに動くこと、つまり “力を大きく出せる身体にしておくこと” が大切になります。

小さい子供の習い事に、体操や水泳が人気なのは、そういう理由もあるのです。

これは、社会人1年目の新入社員にも当てはまります。
物事の値段はどう決まっているのか? 利益とは何か? お金の流れ、様々なビジネスモデル、投資の考え方、人のモチベーション、世界の流れや流行など、大きな枠組みから入ると、将来伸びていく人になる確率が上がるのではないでしょうか?

しかし実際はどうかというと?

細かなところから入り、大きな部分まで到達しないのが、日本の教育現場で起こりがちな、イマイチな我慢を強いられる習得パターンではないでしょうか。

学校であれば漢字の書き順から習い、仕事場であればとりあえず書類作成から、と小さい部分から入ってしまいます。

そのまま30代を迎えると、自分は何をやったらよいか、この先どう進めばよいかが分からなくなり、自分はこれくらいかなと、勝手に伸び代を狭めてしまう将来が待っていたりします。

日本人の指導者は、とかく細かいところから入る傾向が強いので、要注意ですね。

「細かいことは後から修正出来る」

子供の時に大きく動くことを覚えていない身体では、アスリートがトップの世界で戦えないように、先輩のお手伝いしかやらせてもらえなかったら、自分のお店を出すのは夢の夢になります。

もし、部下や後輩、学生や子供達に大きく成長して欲しいなら、細かなことは気にせず、伸び伸びと大きく動くことを獲得させればよいと思います。

これは、よく一般的に言われている、子供は放っておいて自由にさせておけばよい、という放任主義的な子育論とも違います。

そのためにはどうすればよいか?
というところこそが、コーチや先生、上司や親の創意工夫が試せる、指導者の醍醐味です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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