タンザニアより「メンタルの使い方」

August 25, 2021

 
 
 

1. WHAT'S UP BOSS
    代表の安達建之によるコラム

 
 

WHAT'S UP BOSS SPECIAL

今号はgreen bean to bar CHOCOLATE代表・安達建之コラムの特別編です。

今回のメールマガジンはタンザニアより特別号をお届けします。以前より「人と上手く仕事が出来ないんだけど、どうしたら良いか?」という相談を、様々な人から受けていました。今回は、仕事場におけるメンタルの使い方について、皆様にお伝えしたいと思います。

コロナが始まって以来、1年半振りに海外に来ることが出来ました。東京では分からなかった事に気付いたので、少しお話します。

まず、①出国時に成田空港でPCR検査を受けます。予約を入れておけば1人3万円、なければ5万円で、検査には3〜4時間程かかります。
目的地に着くと、②空港で抗原検査を受けて結果を待ちます。陰性が証明されて、証明書を発行してもらい、ようやく入国が出来ます。

タンザニアでは、コロナは無かった事になっています。正式に感染者数も発表されていませんし、検査を受けても、陰性であれば証明書を貰えますが、陽性の場合は何も発行されません(感染者数を数えない為だと言われています)。

帰国時は、③飛行機に乗り、大都市までPCR検査を受けに行き、次の日に陰性の証明書を発行してもらいます。それを持って保健所へ行き、日本用の書式に記入してもらいます。証明書を貰う為に、プラス3日程かかります。

成田に着くと再々度、④PCR検査を受けてホテルで3日間の隔離、⑤最後のPCR検査を受けて、更に11日間の隔離生活です。

検査の費用とそれに伴う移動、宿泊、そして隔離生活。海外に行くのは本当に大変になりました。30分で済んでいた空港手続きには、沢山の書類が必要になり、2時間はかかります。
観光旅行は残念ながら、だいぶ先まで行けないと思います。
ワクチンパスポートが出来たとしても、PCR検査は必ず受けるので、行く先々で時間とお金と、ドキドキがついてきます。

という事は、
航空業界や観光産業、タクシー業界、イベントやエンタメ業界等のインバウンドを当てにしていたビジネスは、そのモデルを根本から見直さなければ成り立たなくなる、 という事です。もちろん飲食業界も同じです。

最初は、1年経てばさすがに収まるだろうと思っていましたが、甘かった……2年は確実ですし、沢山の人が集まったり、自由にいつでも移動が出来る様になるには、3、4年かかるかもしれません。
特効薬が開発されるのを待つのみです。


前置きが長くなりましたが、さて、ここからが本題です。

人間関係が上手くいかずに、メンタルの不調を起こしてしまう人達が多いのが現代。今回は「仕事でのメンタルの使い方」の話をしたいと思います。

僕は今まで、約10年置きに新しいビジネスを立ち上げています。

その度に、ムリだ、失敗する、本業を疎かにしてる等、沢山叩かれてきました。チョコレートショップや飲食を始めた時も、海外に移住した時も、動物のお店をスタートした時も、いつも、あんなの上手くいかない、とバカにされてきました。

2020年に、世界中でコロナが蔓延するとは想像もしていませんでしたが、何か今までの考えや正しいと言われている常識は、いつか通用しなくなるだろうと思い、準備をしてきました。

実例で説明しますね。
仕事柄、旅に出る事が多いのですが、旅先で必ずスタッフの誰かが倒れてしまいます。病気になったり、酷い嘔吐や高熱を出したり、動けなくなってしまい、日本に帰れない時もあります。
これでは、思い切ったチャレンジは、出来なくなってしまいます。

過酷な気象条件や時差ボケ、移動でヘトヘトになり、食べられる物が無かったりすると、寝られずに体力が奪われていきます。そこに、現地の人との揉め事や、スタッフ内での人間関係が拗れると、メンタルが乱れていき、体調を崩す人が出てくるのです。

人の事を気にし過ぎてしまう人は、体調を崩しやすく、本番で本来の力を発揮するのが難しくなります。

僕は、沢山叩かれてメンタルが強くなったのではなく、メンタルの使い方を覚えたのだと思います。
学生時代は、メンタルが弱くてとても苦労しました。小学校の頃から片頭痛持ちで、修学旅行で具合が悪くなっていました。実力を発揮するどころか、友人関係もスポーツも、あまり上手くいきませんでした。

メンタルは、強い弱いがあるのではなく、上手く使えるか、使えないかだという事を知ったのです。
9回裏、ヒットを打たれればサヨナラ負けの場面で、ズバっと三振を取れる人は、「メンタル強いねー」と言われます。
が、「300人の前でスピーチをしろ」と言われると、途端に頭が真っ白になり、口ベタだから…ムリムリとか言ったりもするのです。
同じ人でも、場面場面によってメンタルが弱く見えたり、強く見えたりするのです。

人の事を気にしないコツは、
自分の事に目を向ける事です。

その時、目の前にある、自分のやれる事に目を向けて、コツコツ取り組むのです。
自分を大きく見せる必要も、マウントの取り合いも、論破する必要もなく、脳を人の事から、
今、自分に出来る事は何か? に向けるのです。

周りの人に反対されたり、叩かれても、チャレンジを続けられるポイントは、
この「メンタルの使い方」にあると思います。

今後の日本を考えると、僕は、新たな事に挑戦するサイクルを、
少し早めた方が良いかな、と感じています。

コロナによって、大変な状況に置かれている沢山の方々の、勇気や力に少しでもなれたら、光栄です。

エチオピア、アディスアベバへ向かう機内より

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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