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原産国

ボリビア

領域

南アマゾン地帯のベニ地方
この低地のベニ地方は、アマゾン流域で重要な地域である。アマゾンの3つの主流が流れていることにより、アマゾンの23%の水を供給している。この地域の低い人口密度(1平方キロメートルに対し2人未満)によって、生態系も損なわれず、壮大な熱帯雨林と、牛の牧草地にも使われる大草原が、そのままの状態を保ち続けている。(原生の野生のカカオの木の成長には、このような環境が、最適である。) 先コロンブス期の長い歴史があったこの地は、後の、16世紀のイエズス会の到来と共に、村ができたりなどの変化が起こった。

遺伝的特徴

ベニアノと呼ばれる、珍しい原生の品種。以前は、アマゾンのフォラステロ種として知られていた。

生産者

Tranquilidad Natural Forest Estate の600ヘクタールもの土地は、Volker Lehmann氏と家族によって、所有され管理されている。このEstateでは、野生のカカオ豆が育ち、収穫と、加工を行っており、ドイツとほぼ同じ面積の、ベニ地域の真ん中に位置している。2000年より、Volker Lehmann氏の努力によって、野生のカカオ豆の収穫活動は、何百もの先住民の家族と、数十の機関をも巻き込み、影響を与えた。2014年には、Tranquilidadのカカオ豆は、遺伝子的に優れたカカオ豆を保護する機関のHCPでも、認定された非常に希少な豆である。 Estateに持ち込まれた全てのカカオ豆は、Tranquilidadの施設にて、発酵され、日光の下、乾燥される。

収穫活動

野生のカカオの収穫は、10月頃の雨季の到来時期によりけりだが、だいたい12月に始まり、2月に終わる。野生種のカカオ豆の収穫量は、年によって違うが、通常、栽培品種と比べて、かなり少ない傾向にある。カカオポッドとカカオ豆のサイズも、栽培品種と比べて、だいたい半分の大きさである。
野生のカカオの木は、ベニの熱帯雨林で大きく育ち、8-10メートルにもなる。カカオポッドは、低い位置は手で収穫されたり、木によじ登り、長い竿に取り付けられたバスケットによって、収穫される。収穫できなかった残りのカカオポットは、野生のサルや鳥によって、素早く食べられる。
ローカルの家族や、収穫者のグループは、朝早く、まだ蚊が出てくる前に集まり、収穫を始める。部外者では、すぐに迷ってしまうような深い森林の中でも、数代に渡り、ローカルのみが知るカカオの木や、群生している場所にたどり着く。(カカオの豆は、サルや鳥の糞によって、熱帯雨林のあちこちに落とされ、自生する。このため、アマゾンでは、サルは、野生のカカオのガーディアンエンジェル、と考えられている。)
午前中には、カカオポッドは集められ、分別され、ポッドを半分に割って、中のカカオ豆を取り出し、麻袋に詰められる。これらは、カカオジュースを多く含んだ状態のカカオ豆なので、カカオ豆を入れた麻袋は、竿に吊るされ、濾される。滴った果汁のほうは、収穫後ののどを潤す楽しみとなる。カカオの果汁の残りは、その後、地元の村のマーケットに売られていく。
午後になると、収穫した豆は、徒歩で、または自転車で、収集センターに持ち込まれる。Lehmannの従業員は、ここでカカオ豆を計り、重量と、品質によって、収穫した人たちに、支払いをする。豆の値段は、最初の予測と実際の収穫高が違った場合のみに、後日調整されることもあるが、大抵、収穫シーズンが始まったときに、固定料金が設定される。収穫者は、Tranquilidadに売るように義務づけられているわけではなく、他のバイヤーにも売ることもできる。Tranquilidadで売買が成立したカカオ豆は、すぐ、発酵工程を行う箱に入れられる。
ローカルの家族や収穫者グループは、収穫のシーズンを通して、何度も熱帯雨林に入り、ポッドが熟した順に、収穫をしていく。丁度よいことに、収穫時期は、クリスマスや新年のお祝いシーズンとも重なり、その資金を貯めるのにも、地元の人たちには、持ってこいの季節となる。

社会的責任

2002年まで、ベニ地方のカカオ収穫者たちは、仲介者を通して、国内のチョコレート市場に、低品質のカカオ豆を、低価格で売っていた。Tranquilidadのプロジェクトが2002年に始まってからは、あちこちの土地に自生する野生種のカカオの木の群生「Chocolatales」についての、ケアや保護について素晴らしい向上がみられた。ベニのカカオ豆の品質向上は、15年のうちに500%の値段の上昇にもつながり、地域産業の安定化、またローカルの収穫者の家族にも、著しい生計の安定をもたらした。幸いなことに、ベニ地方のローカルの人たちは、今まで、代々行われていたように、引き続き、ホームメイドのチョコレートドリンクを、家庭で毎日のように楽しむことも可能になっている。 ボリビアのカカオ豆の品質と生産量が上がるとともに、国内と国外のボリビアのカカオ豆の消費も劇的に高まった。カカオのサクセスストーリーは、ボリビアの経済によい影響を与え、今もそれは続いている。

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