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原産国

国:べネズエラ
州:アラグア州
面積:160平方キロメートル
平均標高:254m

領域

ベネズエラ、アラグア州カラカスの北西に位置するChuaoは、Henri Pittier国立公園の山と、カリブ海の青い海の間に挟まれた、小さな孤立した谷あいに位置している。渓谷へのアクセスは、ボート、または山のトレイル、いずれかになる。 「Choroni Path」と呼ばれる冒険的な海の旅は、Choroniの町からChuaoのビーチまで、地元の「Peñero (ペニエロ)」と呼ばれるボートで25分かかる。国立公園Turico山にある「カカオルート」として知られる場所は、険しい山を分け入った山道である。

遺伝的特徴

Chuaoのプランテーションへ初めて訪ねて来た人々は、この谷のカカオの品種の幅広い種類に(およそ25種を含む)に驚く。Chuaoカカオは、TrinitarioとCriolloの交配の品種で、Criolloは最大32%にもなり、それが、ベネズエラのChuaoに、特に素晴らしい品質と独特な香りをもたらしている。

CHUAO’S HISTORY

(チュアオの歴史)

450年以上前から、Chuaoは、カカオ豆で有名な場所である。Chuaoは、ベネズエラの現在の問題の多くから隔離された場所にあり、繁栄し、安全、清潔で、平和な、理想的な場所である。カカオ栽培は、スペインの植民地入植者が先住民を駆逐した、17世紀に始まった。1827年、この地域は、現在ベネズエラ中央大学と呼ばれる、カラカス大学の所有となった。ベネズエラ農業省が、この貴重な農地を共同所有の協同組合「La Empresa Campesina de Chuao」を通じて伝統的な農家たちに譲渡した1976年まで、150年にわたってChuaoの所有権は、様々な歴史を辿った。

THE COMMUNITY OF CHUAO

(CHUAOのコミュニティ)

カカオ豆の生産は、谷に住む家族にとって、主要となる経済活動である。Chuaoの2,330人の住人のうち125人は、カカオ農業に従事している。カカオの労働者は主に女性であり、男性は主に釣りをしています。Chuaoの農園は、コミュニティによって所有されており、協同組合「La Empresa Campesina de Chuao」によって管理されています。 カカオ豆の販売によるすべての収入は、協同組合のメンバーに還元されます。カカオの農業に従事するメンバー達は、初期のヨーロッパ植民地主義者によって、この海岸に連れて来られたアフリカ人の奴隷の子孫である。彼らは、自身のカカオ農業の伝統を保存することに、力を入れている。Chuaoのカカオ豆は、彼女たち、彼らにとっては、単なる農産物ではなく、自らの人生、アイデンティティ、文化、言語、土地に対する誇りを表している。

ORGANIZATION OF CACAO WORKERS

(カカオ労働者の組織)

La Empresa Campesina de Chuao協同組合は、谷では唯一のカカオ生産者である。協同組合は農園を所有し、豆の収穫、発酵及び乾燥の工程も行っている。協同組合のメンバーは、小さなチームに分かれ、それぞれの責任のもと作業を行っている。例えば、収穫チームは、(均等に整列させた)播種と灌漑(冠水にならないように河川水をコントロール)を担当しています。一チームは、75人の女性と50人の男性で構成され、谷のカカオ生産の女性優位の伝統を、継承しています。

HARVEST AND FERMENTATION

(収穫と発酵)

収穫のピーク時には、女性は熟したカカオポッドから順番に、丁寧に収穫し、ポッドから取り出した湿ったままのカカオ豆を直接バケツに入れていく。 トラックで、収穫した豆を収集し、湿ったカカオ豆を、1000kg容量の発酵箱に移して、バナナの葉で覆う。 箱に移された豆は、6〜7日間の発酵期間の間、24〜48時間毎に、木製の道具で攪拌される。

収穫後の農作業の殆どは、谷に住む女性によって行われる。「カカオの歌」を歌いながらの農作業は世界でも珍しく、この楽しい歌「je ne sais quoi」が、Chuaoを非常にユニークで、より特別なものにしている。

DRYING

(乾燥)

Chuaoのカカオ豆の乾燥方法は、おそらく世界で最高の工程で、450年の伝統がある。発酵されたカカオ豆は、村の教会の前の広場に薄く広げられ、その後、太陽の下、ゆっくりと乾燥させられる。カカオ豆は、夜になると(また雨が降った際にも)毎晩集められ、木製の床の、清潔で無臭の部屋で、保管される。

コンクリート舗装の広場での乾燥は、3つのプロセスで行われる。1日目、発酵したカカオ豆は、教会から最も離れた粗い舗装の上に、広げられる。2日目は、カカオ豆は、より教会に近い、細かい舗装の上で、2日間乾燥される。4日目は、もっとも教会に近い、滑らかな舗装に移され、3日間乾燥を行う。カカオは毎晩、また一番暑い時間と雨の時は倉庫に保管されます。‘チュアオメソッド’として世界中で知られるこの乾燥方法は、マイルドで繊細なチュアオの香りを大切にしているのです。

カカオ豆を掻き集める工程は、とても美しい。午前中、広場を清掃した後、レーキとほうきを持つ女性は、カカオ豆の輪を、回りながら、徐々に広げられていく。午後遅くには、カカオ豆は、レーキで回りながら集められ、夜間の保管場所に移される。

乾燥が完了すると、豆が選別され、60キロの袋に詰め込まれる。袋は、Chuaoの港に搬送され、漁船に乗せて、ChoroniのPuerto Colombiaに輸送されます。

CERTIFICATION

(証明書)

カカオサプライヤーであるIntercacaoは、チョコレートメーカーに、署名入りのChuaoの保証書と原産地証明書を提供している。